国宝の感想
※映画 国宝のネタバレを含みます
国宝を見た
https://kokuhou-movie.com/
たくさんのレビューを見たわけではないが、世間の評価は高いイメージがある
僕が見た上で何を感じたのかを、簡単ではあるが述べてみる
当然ながら、全て個人の感想です
よく言えば玄人向けの映画、悪く言えばダイジェスト
個人的な評価はあまり高くない
見出しにも書いたように玄人向けの映画だと感じた
僕自身あまり映画を見ない
ここ最近は比較的見ているが、トータルするとそう多くない
一応補足しておくと、映画館にあまり行ったことがないという話ではなく、映画自体をあまり見ない
説明のないシーンが多い
この映画は3時間あるとはいえ、主人公の少年時代から始まり白髪頭になるまで描かれているため、場面の移り変わりは多い
例えば作中屈指の名シーンと思われる、俊介が震える喜久雄にメイクをするシーン
これについては、そもそも喜久雄が代役に選ばれた理由がわからなかった
もちろん行間を読めば、「喜久雄の方が芸がうまかったんだろう」となるが、その伏線として思い出せるシーンは二人で稽古をしている際、俊介が「喜久雄の踊るのを見ていろ」と母に言われたシーンくらいだ
他には俊介が家を出て行った際、春江が一緒について行ったが、これについても謎だった
これも伏線として思い出せるのは、俊介が春江の家の前で雨宿りしていたシーン、春江が喜久雄のプロポーズを濁したシーンとあるが、映画初心者的にとっては伏線にしては弱い、もしくは難しいものだった
このように「え、何で?」「ん、誰?」というような感情をたくさん抱いた
こういった点が玄人向け(初心者の自分には難しかった)であり、詳細が語られずにシーンがいくつも変わっていく様子がまるでダイジェストを見ているような感覚だった
みんな不幸せ
特段新しさはないものの、登場人物みんなが辛く、誰も幸せになっていない感じは個人的な好みではあるので、その点は良かった
日常では味わえない(味わいたくない)ネガティブ感情は、創作物で満たすしかない
僕はこう言った類のものは結構好きだ
持論として、主要キャラクターを死なせる作者は信頼できる
どうせ死なないんでしょ?という安心感よりも、「え、こいつ死ぬのか・・・」と心を動かされたい
話が逸れたので国宝に戻しつつ軽い妄想をすると、ダイジェスト的になってしまうのは半生を描いた物語であることと、構成として舞台で踊るシーンをしっかりと盛り込みたかった、ということで時間的な余裕がなかったのだろうか
そもそもダイジェスト的だと感じず、適度な切り替わりや説明だったと思う人の方が多いのかもしれない
いずれにしても、映画初心者に僕にとっては難しい内容だった